日本の大学教育が世界から遅れている!?

こんにちは! 今日も留学とは少し離れてしまいますが、9月に発表された世界大学ランキング(英教育専門誌THE)が発表されました。その中で日本の大学がほとんど上位にランクインできなかった理由を、自分なりに考察してみたいと思います。

興味がある方、無い方いると思いますが、技術大国日本として教育水準を伸ばす事は、今後の世界の技術発展につながる事だと思います。

興味があればお付き合い下さい。

 


世界大学ランキングとは 

 世界の高等教育機関を総合的に評価したランキングで、イギリスのTimes Higher

 Education(THE)のほか、アメリカのロイター社、サウジアラビアの大学ランキン

 グセンター(CWUR)、中国の上海交通大学など様々な国の機関がランキングを

 発表している。評価の指標はランキング作成機関によって異なるが、概ね以下の

 項目が評価の対象となっている。

 「論文引用率」「国際的受賞数」「研究者による評価」「留学生比率」「外国人教員

 数」など。。。

 

日本の大学のランキングは

 THEのランキングを見てみると、東京大学39位、京都大学91位、と100位以内

 には2大学しかランクインしていない。その下を見てみると、200位代には東北大

 学、大阪大学東京工業大学とつづく。この結果をどう捕らえるかは人次第ではある

 が、中国の北京大学は29位にランクイン、香港や韓国の大学も数校がランクインす

 るなど、アジアの中でも日本の存在感が薄くなってきているように感じる。

 

世界トップクラスの大学は

 オックスフォード大学(英)、カリフォルニア工科大学(米)、スタンフォード大学

(米)、ケンブリッジ大学(英)、マサチューセッツ工科大学(米)がこの順でトップ

 5の大学にランクインしている。誰しもが名前を聞いた事のある名門大学であるが、

 お気づきの通り、イギリス、アメリカの大学のみだ。それ以下も両2国の大学がラン

 キングのほとんどを占めている。

 

日本の大学の取組み

 政府も大学教育には力を入れようとする姿勢はあるようで、スーパーグローバル大学

 なる制度を導入している。これは大学ランキング100位以内を目指す大学を指定し

 て研究費やグローバル教育のための資金を補助するような制度だそう。指定された大

 学は旧帝国大学を中心に日本の中では難関校と言われる大学だ。英語教育や外国人客

 員教授の採用などグローバル教育の推進により、グローバル人材の教育に力を入れて

 いく事になる。

 

今まで記述してきた事は単純な事実の羅列であるが、私は上述の状況から日本が世界レベルの教育を目指すためには何よりも英語力を鍛える必要があると考える。

世界共通語の英語を使いこなせなければ、世界に通用する論文を書く事以前に、外国人教授の授業や文献すら十分に理解する事が出来ない。また、世界トップクラスの大学で学ぶ学生との交流すら十分に達成できない。

日本では中学校から本格的な英語学習を開始するが、大学を卒業しても英語を話す事の出来る人は多くは無い。それに比べアジア諸国では大学の授業は全て英語という国が多く、高等教育を受ける学生はほとんどが母国語並に英語を話す事が出来るし、ビジネスシーンにおいてもほとんど自ら英語で交渉を行っている。

一方日本は、大学の講義も日本語で、英語をまともに使う機会はほとんど無い。そのため英語を真剣に学ぶ学生も多くは無いのが現実だと思う。

我々は留学エージェントとして留学を希望する学生と多く接点があるけれども、それも日本の学生のほんの一部であるし、留学しても帰国後は英語を話す機会が無く忘れてしまうような人も多い。


とりとめがなくなってきたのでここらへんでまとめにかかりたいと思うが、言いたいことは2つ。

ひとつは皆さんへ、英語を話せるようになりませんか?ということ。教育に限らず、英語を話せるというだけで一気に世界が広がります。日本人に足りない英語力はスピーキングです。これは日々英語を使っていれば慣れてくるものなので、机に向かって参考書を読むなんてことはしなくてもOK。語学留学でも駅前留学でもなんでもいいので、英語を話す機会を積極的に見つけていったらいいと思います。

2つ目は政府へ、このままでいいんですか?ということ。2020年には東京でオリンピックが開催され、多くの外国人を(外貨を)呼び込もうというのが国策であるはずなのに、英語が通じない、誰も英語を話そうとしない、そんな日本のままでよいのでしょうか?若者が積極的に海外で英語を学ぶ、そんな機会をもっとサポートしてほしいと思います。勉強が出来なくたって英語は話せるようなるし、それだけで価値がある。正規留学のみでなく語学留学や研修にも奨学金が必要だと思います。お金があって勉強のできる人とお金がなくて勉強の苦手な人、これからの時代、英語というつーるにより、さらに教育の格差が生まれてしまいます。ぜひ英語教育についてより現場視点で考えてほしいと思います。

 

だいぶ長文で面白みの無い文章になってしまいましたが、あしからず。